家庭血圧計はどう選ぶ?糖尿病専門医が解説
この記事の結論
✅ 上腕式を選ぶ
✅ 国内大手メーカーを選ぶ
✅ Bluetoothは必須ではない
✅ 一番大事なのは毎日測ること
健康診断で血圧が高いと言われた方や、高血圧で通院中の方へ
血圧計を買って、血圧手帳に血圧を記載してください。
と、お願いすることが多いです。
すると患者さんから
家庭血圧計はどれを選べばいいですか?
と、聞かれることが多々あります。
最近は家電量販店やインターネットで多くの家庭血圧計が販売されており、価格も数千円から数万円までさまざまです。
今回は家庭血圧計の選び方について、糖尿病専門医の立場から解説します。
なぜ家庭血圧が大切なの?
高血圧の診療では、病院や健診で測った血圧だけでなく、自宅で測る家庭血圧がとても重要です。
病院では緊張して血圧が高くなる「白衣高血圧」や
反対に病院では正常でも自宅では血圧が高い「仮面高血圧」があります。
そのため、普段の血圧を知るためには家庭血圧の測定が欠かせません。
特に糖尿病や脂質異常症、腎臓病がある方では、血圧管理が将来の脳卒中、心臓病、腎機能低下の予防につながります。
家庭血圧計は上腕式がおすすめです
家庭血圧計には大きく分けて、
・上腕式
・手首式
があります。
初めて購入する場合は、上腕式血圧計をおすすめします。
日本高血圧学会の「血圧計の試験結果に関する集計」でも、掲載対象は主に上腕式の電子血圧計です。
上腕式血圧計をおすすめする理由
手首式血圧計はコンパクトで使いやすい一方で、血圧は心臓と同じ高さで測る必要があります。
手首が心臓より低い位置にあると血圧は高めに出やすく、反対に高い位置にあると低めに出やすくなります。
また、手首の血管は上腕の血管より細く、加齢や動脈硬化の影響を受けやすいため、個人によって誤差が大きくなることがあります。
手首式が絶対に使えないわけではありませんが、診療で家庭血圧を確認する目的であれば、上腕式血圧計の方が安心です。
日本高血圧学会の血圧計リストも参考に
家庭血圧計を選ぶ際は、日本高血圧学会が公開している「血圧計の試験結果に関する集計」も参考になります。
このページでは、日本国内で販売・使用されている血圧計について、医療機関用と家庭用に分けて、製造・販売会社別に情報がまとめられています。
主な掲載メーカーとしては、
HPにて3000円台~19000円までの血圧測定器があります。
HPにて8000円台~11000円台の血圧測定器があります。
HPにて6980円~29800円までの血圧測定器があります。
HPに価格は記載されていませんでしたが、通販では3000円台~2万円台まであるようです。
HPに価格は記載されていませんでしたが、通販では3000円台~1万円台まであるようです。
ただし、この集計表は日本高血圧学会が特定の血圧計やメーカーを推奨するものではありません。
また、製造・販売会社から情報提供がなかった機種は掲載されていないため、「掲載されていない=悪い血圧計」という意味でもありません。
血圧計を選ぶ際の参考情報の一つとして考えるとよいでしょう。
メーカーはどこがよい?
患者さんからよく聞かれる質問ですが、私は特定のメーカーに強いこだわりはありません。
大切なのは、メーカー名よりも
-
上腕式であること
-
国内で販売されている医療機器であること
-
毎日使いやすいこと
です。
有名メーカーの高機能モデルでなくても、上腕式で正しく測定でき、毎日続けられるものであれば十分です。
Bluetooth機能は必要?
最近はスマートフォンと連携して、血圧を自動で記録できる機種も増えています。
Bluetooth機能は便利ですが、必須ではありません。
スマートフォンで管理したい方には便利ですが、その分高価であり2万円前後が一般的です。
外来ではスマートフォンでも紙の血圧手帳へ記載でもどちらでも構いません。
ご自身が続けやすい方法を選びましょう。
糖尿病専門医が考える家庭血圧計選びのポイント
私が患者さんにおすすめする条件は、
-
上腕式
-
国内で販売されている医療機器
-
記録機能がある
-
毎日使いやすい
この4つです。
高価な機種を選ぶ必要はありません。
血圧計選びで最も大切なのは、機能や価格ではなく、継続して測定できることです。
家庭血圧はいつ測ればいい?
家庭血圧は、朝と夜に測定するのが基本です。
朝は、
-
起床後1時間以内
-
トイレを済ませた後
-
朝食前
-
薬を飲む前
に測定します。
夜は、寝る前の落ち着いた時間に測定します。
測定前は1〜2分ほど座って安静にしてから測るとよいでしょう。
毎日完璧に測れなくても構いません。
まずは朝だけでも、できる範囲で続けることが大切です。
まとめ
家庭血圧計を選ぶ際は、
-
上腕式を選ぶ
-
国内で販売されている医療機器を選ぶ
-
毎日使いやすいものを選ぶ
-
記録しやすいものを選ぶ
ことをおすすめします。
日本高血圧学会の血圧計リストも参考になりますが、特定のメーカーや機種を推奨しているものではありません。
血圧計選びで悩む方は多いですが、実際の診療で重要なのは機種の違いよりも測定を続けることです。
数万円の血圧計を買って測らないより、5千円の血圧計で毎日測る方が価値があります。
まずはご自身に合った1台を選び、家庭血圧を習慣にしてみましょう。
血圧が高いと言われた方、健診結果で気になることがある方は、お気軽にご相談ください。
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Q&A
Q. 家庭血圧計は上腕式と手首式のどちらがおすすめですか?
A. 日本高血圧学会は上腕式血圧計を推奨しています。測定誤差が少なく、家庭血圧管理に適しています。Q. 家庭血圧計のメーカーはどこがおすすめですか?
A. オムロン、A&D、シチズン、日本精密測器、エレコムなどの国内メーカーが広く利用されています。Q. 高価な血圧計ほど正確ですか?
A. 必ずしもそうではありません。価格差はBluetooth機能や記録機能による部分が大きく、継続して測定できることが重要です。Q. 家庭血圧はいつ測ればよいですか?
A. 朝は起床後1時間以内、夜は就寝前の落ち着いた時間に測定することが推奨されています。Q. Bluetooth機能付き血圧計は必要ですか?
A. 必須ではありません。紙の血圧手帳でも十分管理できます。Q. 手首式血圧計は使ってはいけませんか?
A. 使用できますが、測定姿勢による影響を受けやすいため、初めて購入する場合は上腕式がおすすめです。Q. 家庭血圧の目標値はどれくらいですか?
A. 一般的には家庭血圧125/75mmHg未満が目標とされています。Q. 血圧計選びで最も大切なことは何ですか?
A. 毎日継続して測定できることです。数万円の血圧計を買って測らないより、5千円の血圧計を毎日測る方が価値があります。
