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2026年のコロナワクチンはどれを選ぶ?5種類の違いを医師が解説

[2026.09.21]

今年もコロナワクチンを打った方がいいの?

 

ファイザーとモデルナ以外にもあるの?

 

mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンは少し不安……

 

新型コロナワクチンというと、これまで「ファイザー」や「モデルナ」を思い浮かべる方が多いと思います。

しかし、2026年度に使用される新型コロナワクチンは5種類あります。

  

 

名前だけ見ても、

結局、何が違うの?

 

と思いますよね。

実はこの5種類、メーカーが違うだけではありません。

ワクチンの作り方・構造・作用機序など様々な違いがあります。

今回は2026年度の新型コロナワクチンについて、それぞれの特徴と違い、そしてどのように選べばよいのかを内科医が解説します。

2026年のコロナワクチンは5種類あります

2026年度の定期接種では、5社の新型コロナワクチンが承認されています。練馬区の案内でもこの5社が掲載されています。(練馬区公式サイト)

ワクチン メーカー ワクチンの種類
コミナティ ファイザー mRNA
エムネクスパイク モデルナ mRNA
ダイチロナ 第一三共 mRNA
ヌバキソビッド 武田薬品 組換えタンパク
コスタイベ Meiji Seika ファルマ レプリコンmRNA

2026年度は、モデルナのワクチンが従来の「スパイクバックス」から「エムネクスパイク」へ変更となりました。(練馬区公式サイト)

つまり、ワクチンの種類は大きく分けると

✅mRNAワクチン
✅組換えタンパクワクチン(広義の不活化ワクチン)
✅レプリコンmRNAワクチン

という違いがあります。

では、何が違うのでしょうか。

そもそも「m(メッセンジャー)RNAワクチン」って何?

「mRNA」と聞くだけで、なんとなく難しそうに感じるかもしれません。

生物の授業でDNAやRNAなど聞いたことがあるかもですが

説明できる人は少ないと思います。

でも仕組みは意外とシンプルです💡✨

私たちの体では、もともと

DNA → mRNA → タンパク質

という流れでタンパク質が作られています。

mRNAは、簡単にいえばタンパク質を作るための一時的な設計図です。

mRNAワクチンでは、新型コロナウイルスそのものを体に入れるのではなく、

ウイルスの抗原となるタンパク質を作るためのmRNAを投与します。

その情報を使って一時的に抗原が作られ、それを免疫が覚えることで、

実際にウイルスが入ってきたときに対応しやすくします。

mRNAはその後、体内で分解されます。

「遺伝子ワクチン」という言葉から、DNAそのものを書き換えるようなイメージを持つ方もいますが、

mRNAワクチンがDNAを書き換える仕組みではありません。

mRNAという「設計図」を利用すること自体は、非常に合理的なワクチンの作り方です。

①コミナティ|最もよく知られているファイザーのmRNAワクチン

コミナティはファイザー社のmRNAワクチンです。

新型コロナワクチンが始まった当初から使用されてきたため、名前を聞いたことがある方も多いでしょう。

長期間にわたって世界中で使用されてきたことから、

有効性や安全性に関する情報が非常に多く蓄積されていることが特徴の一つです。

「以前もファイザーを接種して特に問題なかったので、今回も同じものがいい」

という選び方もあります。

②エムネクスパイク|2026年度から登場したモデルナの新しいmRNAワクチン

モデルナと聞くと、以前使用されていた「スパイクバックス」を思い浮かべる方が多いと思います。

しかし2026年度は、モデルナのワクチンが「エムネクスパイク」へ変更されています。(練馬区公式サイト)

そのため、

「昔のモデルナとまったく同じワクチン」

と考えるのは正確ではありません。

特に過去にモデルナのワクチンで発熱や倦怠感が強かった方は、「モデルナは副反応が強い」という印象を持っているかもしれません。

スパイクバックスと比較し、mRNA含有量が1/5に減少し、副反応も軽減しています。

エムネクスパイクについては、従来製剤の印象だけで判断せず、新しい製剤としてデータを見ていく必要があります。

③ダイチロナ|第一三共が開発した国産mRNAワクチン

ダイチロナは、第一三共が開発したmRNAワクチンです。

コミナティやエムネクスパイクと同じmRNAワクチンですが、日本企業が開発・製造するワクチンという特徴があります。

「国産だから必ず安全」「海外製だから危険」ということではありません。

ワクチンを選ぶときには製造国だけではなく、有効性、安全性、副反応などのデータを総合して考えることが大切です。

④ヌバキソビッド|mRNAではない「組換えタンパクワクチン」

ここまで紹介した3種類はmRNAワクチンでした。

一方、武田薬品のヌバキソビッドはmRNAワクチンではありません。

「組換えタンパクワクチン」という種類です。

mRNAワクチンが

「抗原を作るための設計図を体に渡す」

方法なのに対して、ヌバキソビッドでは、あらかじめ作られた抗原タンパク質をワクチンとして投与します。

つまり、

mRNAワクチン
設計図を渡す → 体内で抗原を作る → 免疫が覚える

ヌバキソビッド
抗原タンパクを投与する → 免疫が覚える

という違いがあります。

最終的に「ウイルスの特徴を免疫に覚えてもらう」という目的は同じですが、そこまでの方法が違うわけです。

⑤コスタイベ|「レプリコンmRNAワクチン」とは?

コスタイベは、通常のmRNAワクチンとは少し異なるレプリコンmRNAワクチンです。

レプリコンmRNAには、細胞内でmRNAを増幅させる仕組みがあります。

そのため、少ない量のmRNAから抗原を作らせることを目的とした技術です。

2026年度も定期接種に使用できるワクチンとして承認されています。厚生労働省の2026年度資料では、コスタイベは「2人用」製剤として掲載されています。(厚生労働省)

新しい技術ということもあり、不安に感じる方もいるかもしれません。

こちらについても、「新しいから危険」「新しいから優れている」と単純に判断するのではなく、蓄積されるデータを見て判断することが重要です。

5種類で「効き目」に違いはある?

ここが一番気になるところだと思います。

ただし、

「2026年度はこのワクチンが一番効く」

と単純に順位をつけることはできません。

新型コロナウイルスは変異を繰り返しており、ワクチンも流行株に合わせて更新されています。

2026シーズンについては、流行状況や各社のデータをもとにワクチン株が検討されています。(厚生労働省)

また、新型コロナワクチンには、感染そのものを完全に防ぐというより、感染した場合の入院や死亡などの重症化リスクを下げることが重要な目的としてあります。(厚生労働省)

したがって、製品名だけでなく、

年齢
基礎疾患
これまでの接種歴
過去の副反応
どの方式のワクチンを希望するか

などを考えて選ぶことになります。

副反応はワクチンによって違う?

新型コロナワクチンでは、

接種部位の痛み
倦怠感
頭痛
筋肉痛
発熱

などがみられることがあります。

一方で、製剤ごとに臨床試験の条件や接種人数、実際に使用されてきた期間が違うため、単純な副反応率だけを横並びにして「これが一番安全」と結論づけるのは適切ではありません。

厚生労働省では、コミナティ、モデルナ製剤、ダイチロナ、ヌバキソビッド、コスタイベについて、副反応疑い報告や心筋炎・心膜炎などを製剤別に継続して評価しています。(厚生労働省)

このあたりは「副反応が少なそう」という印象だけではなく、実際のデータを見て考える必要があります。

私が「ヌバキソビッド」に注目している理由

私自身、2026年度のワクチンの中ではヌバキソビッドに注目しています。

これは、

「ヌバキソビッドが他のワクチンより優れている」

という意味ではありません。

mRNAワクチンは、仕組みとして非常に合理的なワクチンです。

一方で、患者さんの中にはmRNAワクチンに不安を感じている方や、これまでのmRNAワクチン接種後の副反応が気になっている方もいます。

そうした中で、

mRNAとは異なる仕組みの「組換えタンパクワクチン」という選択肢がある

ことには意味があると考えています。

「mRNAワクチンか、接種しないか」の二択ではありません。

それぞれのワクチンの特徴を知ったうえで、自分に合ったものを選ぶ。

ヌバキソビッドは、その選択肢を広げてくれるワクチンの一つだと思います。

結局、2026年はどのコロナワクチンを選べばいい?

ワクチン 方式 特徴
コミナティ mRNA 使用経験が豊富
エムネクスパイク mRNA 新しいモデルナのmRNAワクチン
ダイチロナ mRNA 国産のmRNAワクチン
ヌバキソビッド 組換えタンパク mRNAを使わない、インフルエンザワクチン等の不活化ワクチンに近い構造です
コスタイベ 自己増幅型mRNA 従来mRNAとは異なる仕組み

「5種類の中でどれが一番効くか」を直接比較した十分なデータはありません。

そのため、効果だけで順位をつけるより、

これまで接種したワクチンと副反応、ワクチンの仕組み、ご本人の希望などから選ぶのが現実的です。

これまでmRNAワクチンで特に問題がなかった方
→ コミナティなど、これまでと同じmRNAワクチンは選びやすい。

mRNA以外のワクチンを希望する方
→ ヌバキソビッド。組換えタンパクワクチンという異なる方式です。

国産ワクチンを希望する方
→ ダイチロナなども選択肢になります。

過去の接種で副反応が強かった方
→ 前回何を接種し、どのような副反応があったかを確認して選びます。

2026年度・練馬区の新型コロナワクチン定期接種(高齢者)

pfizerpro HPより

新型コロナウイルス感染症は高齢者での死亡率が高いことが特徴です。

そのため練馬区では、2026年度も新型コロナワクチン定期接種が実施されます。

接種期間:2026年10月1日~2027年3月31日
接種回数:期間中1回
自己負担額:3,500円

対象は、接種日時点で練馬区に住民登録があり、原則として65歳以上の方です。

また、60~64歳でも、心臓・腎臓・呼吸器機能またはHIVによる免疫機能に一定の障害がある方は対象となる場合があります。詳細な条件は練馬区の公式案内をご確認ください。(練馬区公式サイト)

練馬区「新型コロナワクチンの定期接種について」

当院での2026年度新型コロナワクチン接種について

沼口内科 江古田駅北口糖尿病クリニックでも、2026年度の新型コロナワクチン接種を予定しています。

当院では特定の製剤だけに限定するのではなく、それぞれのワクチンの特徴や患者さんのご希望も踏まえて接種についてご相談いただけます。

特に、

「どのワクチンを選べばいいかわからない」

「以前のコロナワクチンで副反応が強かった」

「mRNA以外のワクチンについて聞きたい」

という方もお気軽にご相談ください。

定期接種:自己負担3,500円

自費接種:16500円税込み(1週間後以降で要予約)

まとめ

2026年度の新型コロナワクチンには5種類があります。

ファイザー、モデルナ、第一三共はmRNAワクチン、武田薬品のヌバキソビッドは組換えタンパクワクチン、コスタイベはレプリコンmRNAワクチンと、同じ「コロナワクチン」でも仕組みは同じではありません。 (練馬区公式サイト)

mRNAワクチンを必要以上に怖がる必要はありません。

一方で、mRNA以外の方法を希望する方には、ヌバキソビッドという選択肢もあります。

「どれが一番か」ではなく、「それぞれ何が違うのか」を知って、自分に合ったワクチンを選ぶ。

2026年度は、そんな選び方をしてもよいのではないでしょうか。

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糖尿病専門医による診療をご希望の方や、
健康診断で異常を指摘された方、
生活習慣病について相談したい方はお気軽にご相談ください。

Q&A(よくあるご質問)

Q. 2026年のコロナワクチンは何種類ありますか?
A. 2026年度は、コミナティ、エムネクスパイク、ダイチロナ、ヌバキソビッド、コスタイベの5種類があります。mRNA、組換えタンパク、レプリコンmRNAなど、ワクチンの仕組みに違いがあります。

Q. 2026年のコロナワクチンはどれを選べばいいですか?
A. すべての人に一律に同じワクチンが適しているわけではありません。年齢、基礎疾患、過去に接種したワクチンや副反応、希望するワクチンの種類などを踏まえて選択します。

Q. mRNAワクチンはDNAを書き換えるのですか?
A. いいえ。mRNAはタンパク質を作るための一時的な設計図として働き、その後体内で分解されます。mRNAワクチンがDNAを書き換える仕組みではありません。

Q. mRNAではないコロナワクチンはありますか?
A. あります。ヌバキソビッドはmRNAワクチンではなく、あらかじめ作られた抗原タンパク質を投与する「組換えタンパクワクチン」です。

Q. モデルナのエムネクスパイクは以前のスパイクバックスと同じですか?
A. 同じ製剤ではありません。2026年度はモデルナのワクチンがエムネクスパイクに変更されています。過去のモデルナワクチンの印象だけで判断せず、新しい製剤として考える必要があります。

Q. 練馬区の2026年度コロナワクチンはいくらですか?
A. 定期接種の対象となる65歳以上の方などは、自己負担3,500円です。接種期間は2026年10月1日から2027年3月31日までで、期間中1回です。

Q. 65歳未満でもコロナワクチンを接種できますか?
A. 定期接種の対象外でも、任意(自費)接種として接種できます。当院の自費接種は16,500円(税込)で、1週間後以降の日程で事前予約が必要です。

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