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健診異常シリーズ② 【LDL(悪玉)コレステロール】が高いと言われたら何科を受診する?糖尿病専門医が解説!

[2026.06.24]

健康診断で

  • LDL(悪玉)コレステロールが高い

  • 中性脂肪が高い

  • 脂質異常症の疑い

  • 要再検査・要精密検査

と指摘されたことはありませんか?

しかし、

症状もないし様子を見よう

LDL145くらいは昔から高いから大丈夫だろう

と放置してしまう方も少なくありません。

実はコレステロール異常は、高血圧や糖尿病と同じように初期にはほとんど症状がありません。

その一方で、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高める重要な原因となります。

今回はLDL(悪玉)コレステロールについて糖尿病専門医の目線から解説いたします。

脂質異常症とは

血液中の中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールが高い状態、またHDL(善玉)コレステロールが低い状態のことを指します。

コレステロールが高い状態を高コレステロール血症とも言いますが

HDLが低い場合の異常もあることから脂質異常症と総称して呼ぶことが多いです。

LDL(悪玉)コレステロールとは?

LDLコレステロールは一般的に「悪玉コレステロール」と呼ばれています。

LDLが増えすぎると血管の壁に入り込み、動脈硬化を進行させます。

HDL(善玉)コレステロールとは?

一方でHDLコレステロールは余分なコレステロールを回収する働きがあり

動脈硬化を予防する方に働くため「善玉コレステロール」と呼ばれています。

LDL140mg/dlを超えたら全員治療が必要?

実はそうではありません。

例えば、

  •  35歳女性

  • 非喫煙

  • 高血圧なし

  • 糖尿病なし

  • 家族歴なし

  • 65歳男性

  • 喫煙歴あり

  • 高血圧あり

  • 糖尿病あり

  • 心筋梗塞の家族歴あり

背景が違うだけで同じLDL145mg/dLでも、動脈硬化リスクが違います。

年齢・性別・喫煙・合併症・家族歴・検査結果から

  • 生活改善中心でよい方

  • 薬物治療を検討した方がよい方

かどうか判断します。

コレステロールは数字だけで判断できないのです。

吹田スコアをご存じですか?

国立循環器病研究センターが提唱された吹田スコアという評価方法を用いて、

今後10年間に心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患を発症する確率を予測する点数表(リスクスコア)です

    • 年齢
    • 性別
    • 喫煙
    • 糖尿病
  • 血圧
  • LDLコレステロール
  • HDLコレステロール
  • 腎機能

から評価します。

その結果によってLDLコレステロールの目標値が変わります。

LDLコレステロール目標値の目安

  • 低リスク:160mg/dL未満

  • 中リスク:140mg/dL未満

  • 高リスク:120mg/dL未満

  • 超高リスク:70mg/dL未満

    ※糖尿病・慢性腎臓病・家族性高コレステロール血症・動脈硬化性疾患などがある場合は、より厳しい目標値が設定されることがあります。

つまり、

「LDL140を超えたら危険」ではなく、

「その人のリスクによって適切な目標値が異なる」

ということです。

血液検査だけでは分からないことがあります

同じLDL145mg/dLでも、

血管がきれいな方もいれば、

すでに動脈硬化が進行している方もいます。

そこで重要になるのが実際の血管の状態を確認する検査です。

数字だけで薬を決めるのではなく、実際の動脈硬化が進行しているか確認することが大切です。

頸動脈エコー

Canon Aplio Go HPより

頸動脈エコーでは首の血管を超音波で観察します。

  • プラークの有無

  • 動脈硬化の程度

  • 血管の狭窄

などを評価できます。

当院では糖尿病診療や動脈硬化診療の一環として頸動脈エコー検査を行っています。

血液検査だけでは分からない「実際の血管の状態」を確認できる検査です。

ABI(血圧脈波)・PWV(血管年齢)検査

NihonKoden HPより

ABI検査は腕と足の血圧を同時に測定し、足の血流や動脈硬化の有無を調べる検査です。

検査時間は数分程度で、血圧計で圧はかかりますが、採血などの痛みはなく簡便にできる検査です。

当日に検査可能です。

保険適用の場合、3割負担で約300円程度で受けられます。

コレステロールが高い場合は何科を受診すればいい?

多くの場合、

  • 内科

  • 糖尿病内科

  • 循環器内科

で対応可能です。

当院では、

  • 糖尿病

  • 高血圧

  • 脂質異常症

  • 肥満症

などの生活習慣病を総合的に診療しております。

必要に応じて吹田スコアによるリスク評価や、頸動脈エコー・ABI検査による動脈硬化評価も行っています。

まとめ

コレステロール異常は症状がないため放置されがちです。

しかし本当に重要なのはLDLの数字だけではなく、その方の将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクです。

健診でコレステロール異常を指摘された方は、お気軽にご相談ください。

【クリニック情報】

ご予約はこちら|練馬区でLDL(悪玉)コレステロールの相談・受診をするなら

▶︎ お電話でのご予約: [03-5926-4553】
▶︎ ネット予約: [ご希望の診療科をクリックして予約してください]
▶︎ 診療時間・休診日: [リンク]

Q&A

Q. LDL(悪玉)コレステロールが高いと言われたら何科を受診すればいいですか?
A. 一般的には内科、糖尿病内科、循環器内科で対応可能です。糖尿病や高血圧などの合併症も含めて評価できる医療機関がおすすめです。

Q. LDL(悪玉)140mg/dLを超えたら薬が必要ですか?
A. 必ずしも薬が必要とは限りません。年齢、喫煙歴、糖尿病、高血圧などを総合的に評価して判断します。

Q. LDL(悪玉)コレステロールの目標値は何mg/dLですか?
A. 動脈硬化リスクによって異なります。低リスクでは160未満、高リスクでは120未満、超高リスクでは70未満が目安となります。

Q. 吹田スコアとは何ですか?
A. 年齢、性別、血圧、喫煙、コレステロール値などから今後10年間の冠動脈疾患リスクを評価する日本人向けの指標です。

Q. コレステロールが高いとどんな病気になりますか?
A. 動脈硬化が進行し、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、末梢動脈疾患などの原因となります。

Q. 頸動脈エコーでは何がわかりますか?
A. 首の血管のプラークや狭窄の有無を確認でき、動脈硬化の進行度を評価できます。

Q. ABI検査とは何ですか?
A. 腕と足の血圧を同時に測定し、足の血流低下や動脈硬化の有無、血管年齢を調べる検査です。

Q. ABI検査は痛いですか?
A. 血圧計で圧迫する程度で、採血のような痛みはありません。検査時間も数分程度です。

Q. 健診で中性脂肪が高い場合も受診した方がよいですか?
A. はい。中性脂肪の上昇は脂肪肝や動脈硬化のリスクとなるため、一度医療機関で相談することをおすすめします。

Q. LDL145mg/dLでも様子を見てよいことはありますか?
A. あります。ただし年齢や合併症によっては治療が必要な場合もあるため、数値だけで判断しないことが重要です。

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