健診異常シリーズ① 【HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)】が高いと言われたら何科を受診する?糖尿病専門医が解説!
健康診断でHbA1cが高いと言われた方へ
HbA1cが5.8%だった!
HbA1cが6.6%だけど大丈夫??
健康診断で
-
HbA1cが高い
-
糖尿病の疑い
-
要再検査
と言われ、不安になっていませんか?
HbA1cは過去1~2か月程度の平均的な血糖状態を反映する検査です。
健診前日の食事ではほぼ変動しない指標です。
糖尿病の診断や糖尿病治療の評価に広く用いられています。
しかしHbA1cだけで糖尿病かどうかを判断できない場合もあります。
今回はHbA1cの数値ごとに考え方を解説します。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは?
Hb(ヘモグロビン)は、赤血球の中に含まれる赤い色素タンパク質で、全身に酸素を運ぶ働きをしています。
HbA1cとは、このヘモグロビンにどれくらいブドウ糖が結合(グリコ化)したかを表す指標です。
血糖値が高い状態が続くほど、ブドウ糖が結合したヘモグロビンは増加します。
一方、赤血球は一定期間で新しく作られ、古くなったものは体内で分解されるため、HbA1cは過去1~2か月程度の平均的な血糖状態を反映します。
血糖値が「今この瞬間の血糖状態」を示すのに対し、HbA1cは「高血糖がどのくらい続いていたか」を示す指標です。
そのため健康診断や糖尿病診療において、非常に重要な検査項目として用いられています。
HbA1c 5%後半(5.6~5.9%)
健康診断を行う施設によって、「高値」と判定する基準は異なります。
例えば、HbA1c 5.5%以上、5.8%以上、6.0%以上など、それぞれ独自の基準を設けている場合があります。
HbA1cが5%台後半であれば、多くの場合は糖尿病ではありません。
しかし、「将来的に糖尿病になる可能性が隠れているサイン」と考えることができます。
例えば、20~30代の方でHbA1c 5.8%の場合は、今後糖尿病を発症するリスクが比較的高いと考えます。
一方で、70歳の方のHbA1c 5.8%であれば、今後も糖尿病を発症せず経過することも少なくありません。
このように、年齢や生活背景によって同じHbA1cでも意味合いが異なります。
また、HbA1c 5%台後半は、生活習慣病の入り口である可能性もあります。
特に、
-
肥満
-
糖尿病の家族歴
-
脂肪肝
-
血圧高値
-
中性脂肪高値
などがある方は注意が必要です。
現時点で治療が必要になることは多くありませんが、生活習慣の見直しや体重管理を意識する良い機会といえるでしょう。
再検査を行う場合は、3~6か月後を目安にHbA1cや血糖値を確認することをおすすめします。
HbA1c 6%前半(6.0~6.4%)
糖尿病予備群~糖尿病の可能性があります。
糖尿病と診断されるわけではありませんが、
将来的に糖尿病へ進行するリスクが高い状態です。
放置してもいい?
放置はおすすめしません。1年間何も対策しないと、次の健診では高血糖を指摘される方も少なくないです。
この段階で
-
体重管理
-
食事改善
-
運動習慣
を始めることで将来の糖尿病発症を予防できる可能性があります。
ただし、多くの方にとって健康診断から次の健康診断までの約1年間、食事療法や運動療法を継続することは簡単ではありません。
そのため、生活習慣の改善を始めた場合でも、3~6か月後を目安に再検査を行い、改善状況を確認することをおすすめします。
また、糖尿病をより早期に診断したい場合には、75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)を行うことで、健康診断では分からない糖代謝異常を詳しく評価することができます。
HbA1c 6.5~6.9%
糖尿病の可能性があります
糖尿病の診断基準のひとつがHbA1c 6.5%以上です。
-
当日の血糖値
-
症状
-
過去のデータ
などから糖尿病と診断できるか判断いたします。
一度は医療機関を受診しましょう
HbA1cがこの範囲の場合は自己判断せず受診をおすすめします。
HbA1c 7%以上
早めの受診をおすすめします
すでに糖尿病である可能性が高くなります。
糖尿病は初期では自覚症状が乏しい病気です。
5~10年放置をすると合併症が進行しますが、早期であれば予防することが可能です。
自覚症状がなくても
-
網膜症
-
腎症
-
神経障害
などが進行している場合があります。
早めの検査と治療方針の相談をおすすめします。
OGTT(75gブドウ糖負荷試験)は必要?
HbA1cだけでは判断が難しい場合があります。
特に
-
HbA1cは軽度高値
-
空腹時血糖は正常
-
家族歴がある
-
若年者
ではOGTTが有用なことがあります。
当院では必要に応じて検査をご提案しています。
また、糖尿病が疑われる方で、糖負荷試験を希望される方はご相談ください。
HbA1cが高いと言われたら放置しないことが大切です
HbA1cが高いからといって、すぐに糖尿病とは限りません。
しかし、
「まだ症状がないから」
と放置している間に糖尿病が進行してしまう方も少なくありません。
健康診断で
-
HbA1cが高い
-
要再検査
-
糖尿病の疑い
と言われた方は一度ご相談ください。
江古田・練馬周辺でHbA1c高値を指摘された方へ
沼口内科 江古田駅北口糖尿病クリニックでは、
-
HbA1c迅速測定(約3分)
-
糖尿病専門医による診察
-
糖尿病予備群の評価
-
CGM(持続血糖測定 Lire2, DEXCOM7)
-
生活習慣病全般の相談
に対応しています。
健康診断結果をお持ちいただければ、その場で今後の検査や通院プランをご提案いたします。
【関連ブログ】
糖尿病専門医でも食後血糖190…!?院長の【リブレ2】データ公開
HbA1c 6.0%の糖尿病専門医の血糖値を公開【DEXCOM G7】~インドカレー大盛りを食べた日~
【クリニック情報】
- クリニック名: 沼口内科江古田駅北口糖尿病クリニック
- 住所: 東京都練馬区小竹町1-36-5 1階 [アクセス]
- 最寄り駅: 西武池袋線「江古田駅」北口 徒歩約4分
- 院長: 沼口隆太郎(糖尿病専門医・認定内科医)
- 診療内容: 内科・糖尿病・生活習慣病・発熱・抗体検査(自費)/ワクチン(自費)・健康診断(自費)/診断書(自費)
ご予約はこちら|練馬区でHbA1cの相談・受診をするなら
▶︎ お電話でのご予約: [03-5926-4553】
▶︎ ネット予約: [ご希望の診療科をクリックして予約してください]
▶︎ 診療時間・休診日: [リンク]

Q&A
Q. HbA1c 5.8%は糖尿病ですか?
A. 多くの場合は糖尿病ではありません。しかし将来的な糖尿病発症リスクが高くなり始める数値であり、肥満や家族歴がある方は注意が必要です。Q. HbA1c 6.0%は糖尿病ですか?
A. 糖尿病とは診断できませんが、糖尿病予備群に該当する可能性があります。生活習慣の改善や定期的な再検査をおすすめします。Q. HbA1c 6.5%以上なら糖尿病ですか?
A. HbA1c 6.5%以上は糖尿病診断基準の一つです。ただし血糖値や症状、過去の検査結果も含めて総合的に判断します。Q. HbA1c 7.0%以上なら受診した方がいいですか?
A. はい。すでに糖尿病である可能性が高く、放置すると網膜症や腎症などの合併症リスクが高まるため、早めの受診をおすすめします。Q. HbA1cが高い場合にOGTT(糖負荷試験)は必要ですか?
A. HbA1cと血糖値の結果が一致しない場合や、若年者、家族歴がある方では75gOGTTが有用なことがあります。Q. HbA1cは前日の食事で上がりますか?
A. HbA1cは過去1〜2か月程度の平均的な血糖状態を反映するため、前日の食事だけで大きく変動することはありません。Q. HbA1cが高いと言われたらいつ再検査すればよいですか?
A. HbA1c 5〜6%台前半であれば、一般的には3〜6か月後の再検査をおすすめします。
